【新ゲーム紹介】棋碁
当店に新しく追加した古き昭和の隠れた名作ゲーム
【棋碁】
を紹介します。
≪基本データ≫
プレイ目安時間:思考時間による
プレイ人数:2人
対象年齢:将棋の駒の動かし方がわかれば誰でも
ゲームデザイン:不明
≪ゲームの概要≫
日本人の殆どの人が遊んだことがある「将棋」と「五目並べ」を合わせたゲームです。
タテ・ヨコそれぞれに9路が書かれた盤上に、「手駒を打つ」か、「盤上の駒を将棋のルールに沿って動かす」かのいずれかを行うと相手の手番になります。
なお、駒は将棋と異なり、常に交点に置かれます。
ゲームは以下の3つのいずれかの状況になると勝利します。
①自分の王が盤上にある状態で、相手の王を取る。
②自分の王を含んだ自分の色の5個の駒をタテ・ヨコ・ナナメいずれかの直線に並べる。ただし、次の相手の手で崩されてしまう場合は勝利できない。
③相手の駒を取りまくり、残り4個にする。
そして、このゲーム独自のルールとして
①一度取られた駒は、もう二度とゲーム中に使用しない。
②盤面上の敵側の2線を敵陣と呼び、駒を打つ際には敵陣に打てない。
また、将棋同様、「二歩」や「打ち歩詰め」は禁じ手となっており、敵陣に入ると駒は成ることができます。
≪店長の感想≫
盤上に駒が全く無いところから始まるため、ゲーム序盤は五目並べでの勝利を目指していくのですが、駒を取るという要素があるため、どの駒から出していくかというのが悩ましいです。
相手の駒を取りやすくするために、飛車や角といった強力な駒を序盤から出して成らせたくなるのですが、これらの駒はいざというときに一気に相手の陣形を崩せるため、温存しておきたいというジレンマがあります。
とにかく序盤の自由度が半端なくて難しいゲームです。
また、ゲームが進行し、駒が盤上に増えてくると、将棋と五目並べを行ったり来たりする独特のプレイ感があります。
誰もが知っているゲームを組み合わせると誰も知らないゲームになるのだと発見があります。
ネット上に情報が殆ど無いため、詳細は不明ですが、箱の刻印によると発売は1977年ですので、ありそうでなかったゲームと言うのは変なのですが、温故知新と言えばよいのか、新しさを感じるゲームです。
店長としても、将棋や五目並べが得意な人が遊んだらどうなるんだろうという興味が尽きませんので、アブストラクトゲームが好きな方はぜひ挑戦してみてください!
それでは、最後になりますが、当店にある他の約700種類のゲームはこちらで確認可能です。
紹介した新しいゲームも含め、気になるゲームがありましたら、ぜひ遊びにいらしてくださいね。
2022.04.21